進化し続けたてーとくのカレー、まとめてみました。
どもども!鶏に命はかけてないけど、カレーのレシピにはそれなりにこだわりのある研究家系節約料理男子、重オタクリア充のとも提督です!
カレー作りも割高感が否めない状態とは言え、プロクオリティのものを完成させることができました。
次の実験結果を書くとまた長くなってしまいそうなので区切りのいいところで一度まとめを作ってしまおうと思い、「無水にした」記事の跡地にまとめ記事を上書きすることにしました。
そんなわけで、ただの家カレーからプロクオリティのカレーまでの進化史をどうぞご覧くださいませ。
この記事は18年6月10日にほぼ全面改装しました
[outline] [su_box title=”あわせてよみたい” style=”soft” box_color=”#00a3af”] [/su_box]完成図:お店の本格カレー
家で作るカレーのレベルを超えたくなったキッカケ
上七軒にある無水カレーのお店「Zusshi curry」が出かけた先のイベント会場で出張調理していたのに遭遇。
↓のカレーの甘辛で濃厚なルーそのもののテイストと香りの豊かさに惹かれました。
次の料理記事はこのカレーについての記事です(≧∇≦)乞うご期待!! pic.twitter.com/lZDRDCumvs
— 重オタクリア充とも提督 (@tomo3000sf) 2016年9月28日
一緒に行った人に「うんめぇ~再現できねぇかな~」と軽口をたたいたら「家庭じゃ無理だよ」という極めて無難かつ面白みもなく、現実的な答えが返ってきやがった。
普通の人なら間違いなくそこで引き下がり、家カレーで満足する日々におとなしく戻っていったのでしょうが、ぼくはなぜか火がついてしまいました。
結局、達成したのですがこの記事ageたのが16年9/30で、食ったのはその2日前。
火がついた結果、プロトタイプのカレーを完成させるのに1年8か月も掛かってしまいました。
ですが、そうするだけの価値はあったとぼくは思っていますよ。
これで店レベルの味が好きなタイミングで味わえるようになったのですから。
【Lv1】はじまりはここから「家カレー」
コスパ最強だが、料理男子としては物足りなさを感じるカレー
まず、肉を下処理し、ニンジン、ジャガイモ、玉ネギ、ニンニク、ショウガを洗って刻む。
次に、アブラを引いて玉ねぎをあめ色になるまで炒め、肉+ショウガ+ニンニクを追加し塩コショー、残りの野菜の順に炒め作業。
その後は水とコンソメ、お好みの隠し味を投入し20分ほど鍋にふたをして煮込み、更に市販ルーを投下して10分煮込んだら完成。
という大まかにいえば、下処理、炒め、煮込みという3ステップ調理でできるシンプルな家庭の味です。
こだわりポイントは隠し味を除けばルー選びくらいのものでしょうか。
ただし、経済性は抜群にいいですね。
総合栄養食でありながらどんぶり1杯のカレーは100円以下なのですから。
もっとも、難儀でしかない理不尽ではありますが、男がランチに持っていけば料理をまともに作れないのを棚に上げたOLにバカにされるなどの理不尽を食らうようです。
[su_box title=”まとめ” style=”soft” box_color=”#000080″] どんぶり一杯100円以下で子供時代のぜいたくが堪能できる幸せ。作れれば「料理はできる」と言える次元。
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【Lv2】「市販ルーでの再現を目指した」無水家カレー
リライト元の記事で紹介した水の量を0にした家カレー
家カレーの煮込み工程で使う水の量を0にする代わりに同じ傘の野菜をinするという変化を加えたレシピです。
無水にすることで、野菜の甘みを一層強くすることができ、辛めのルゥをチョイスすることで甘辛さを実現できます。
ただ、長時間の煮込みや材料を溶かすといった発想がなかったのでリアリティは半分以下。
水の量0でできた、という満足感はあっても触感やルックスに欠けてしまったリアリティはぬぐえないレシピとなりました。
もっとも、経済性は家カレーより少し悪くなった程度なのでまだまだ1どんぶり100円以下という意味では評価できます。
あと、プロトタイプが完成するまではフードプロセッサーでペーストにした玉ねぎをメインに使用してましたが、経済性を向上させるならトマトジュースを使った方がおトクです。
[su_box title=”このレシピで気が付いた点” style=”soft” box_color=”#000080″] 味は濃厚になり、野菜の甘みが際立ったが、家カレーの域から出られない[/su_box]
【Lv3】「市販ルーと変わらない作り方」スパイス無水カレー
スパイスに手を出してみました。
記事をうpしたのは年を跨いだ3月4日で、5か月ぶりのアップデート。
市販のカレールーではなく、各種スパイスを煮込み中に調合し、1次煮込みが終わった後ルーと同様in。
肉と一緒にクミンシードを炒める工程を追加。
とろみはクリームシチューと同じで小麦粉で、と思ったのですが思ったようなとろみを出すことはできず、細やかなマイナーチェンジを何度も強いられました。
結局、小麦粉のinだけではとろみ出しを満足にすることもできないし、ターメリックを省いたものの思ったような色味も出せずに迷走。
17年のクリスマスシーズンを境に、プロトタイプを完成させるまでカレーそのものを作らなくなりました。
コミケで愛宕さん本買う予算の一部を切り崩してスパイスの同人誌を買ったりもしたけど上手くいかず、非常に悔しい思いをした1年3か月ほどの間でした。
[su_box title=”まとめ” style=”soft” box_color=”#000080″] とろみが少ないし、色に深みが足りない。欧風を目指したつもりがスープな感じがぬぐえないインド型に
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【達成!】お店クオリティ!の無水カレー
プロトタイプとしては完成。 コストダウン実験などに移行へ
お店に再訪して2度目の分析を行ったうえ、カレー封印期間中に培ったソースや自作ルゥをはじめとするブラウンシチューを作る間に会得した新しい技術を合成し再チャレンジ。
8時間以上100時間未満という1次煮込み工程を設定、トマトソースを使ったコスト合理化、溶かすための(コク出し用)野菜とひき肉を別枠で準備!
プロトタイプはどんぶり1杯200円を超してしまいましたが、味と見た目の再現度は90%くらいは達成できました。
スパイスを研究し、調理法を研究し、他の料理でも研鑽を積み、調査のために足を運んだりすること1年8か月。
体感では2~3年だったのがまだ2年たってないというのは高度ではあったものの、ひとえにzushi curryという完成形があればこそ。
常識的な意見に反発してよかったと思いますし、カレー作りや料理だけでなく、それ以外にも通じる何かを会得できました。
ぼく自身はここまで辿り着いたことにかなり満足しています!
おわりに
プロクオリティのカレー・今後の展望
次なる段階はプロトタイプ時点で抱えてしまった課題の解消ですね。
「コストダウン」「家カレーカテゴリ内での完成ができるか否か」という2つの課題です。
6Lシチューパン鍋一杯で1400円するのでなんとかこれを1000円かそれ以下まで落とすコストダウンについてですが、煮込み時間を8時間→6時間→4時間と減らして光熱費を56円/時ずつ削るコストダウンを図る実験を敢行。
また、材料面では牛スジと豚ミンチから使用する肉を鶏むねと鶏むねミンチに設定することでのコストダウンを敢行し、味の変化を観察します。
次に、家カレー(無の量は0)での実験。
これは長時間煮込みの無水調理だけで実現できたかどうかを検証する実験で、コストダウン実験終了後に敢行予定です。
そんなわけで、これからのカレー作りの記事も、どうぞお楽しみに☆
[su_box title=”あわせてよみたい(カレー)” style=”soft” box_color=”#00a3af”] [/su_box]