炎上という市民裁判で消耗する人々

こんにちは、重オタクブロガーのとも提督です。
月の半分を折り返したところですが・・・18歳起業家、電通、「100時間情けない」教授、大学ミスコン運営による集団婦女暴行、資生堂CMとかなり燃えた神無月になりました。
今回のお題はネット上でのバッシング。即ち「炎上」です。

束になって一つの対象を攻撃し続ける・・・バーサーカーソウルに感染した正義の味方たちが束になって火元に襲い掛かるのが皆さんお好きなようですが、なぜ、いつも、こうなるのでしょう。その様式美という名のテンプレ行動について考察します。

You=「その他大勢」になってません?

正義の鉄槌の正体

悪口を言わない人には共通点がある

悪口を言わない人たちには次のような共通点があります。

・謙虚さがあり、素直に受け入れる
・自信がある
・相手の良い面を見るのが上手い
・プラス思考な人
・暗い話題が苦手
・悪口はタブー
・悪口を言う事で評価が下がる事を知っている
・余裕がある
(引用元)https://careerpark.jp/4749

カッコよく言えばバッシングは正義の鉄槌。出すぎていちびってる杭を打つ行動です。ただ、引用元でも言われていることですが、化けの皮を剥がせばみんなでワッショイ(無双シリーズ的な意味で)してストレスのはけ口にしてるわけです(^_^;)

悪口を言う人はこんな状態

悪口を言わない人の逆は言う人。上の引用をもとに言う人の状態について明らかにしていきます。
・卑屈になってるか天狗になっていて、素直さに欠ける
・自信が無い。他者を攻撃し続けてないとor群れていないと自信を保てない。
・粗探し、揚げ足取りの達人
・だーい好きなのは~♪酒と!テレビと!!悪口ィ!!!
・馴れ合い(会話のキャッチボール)はタブー。会話とはドッジボールだから!
・悪口をみんなで言う事で「常識人」という高評価がもらえると信じている。
・余裕が無い
どうでしょう? しかし、当てはまる人は多いはず。
日頃から「謙虚になれ」と叩かれ続け日頃から自信を叩き折りに来る攻撃や粗探しに備えて理論武装して、肩ひじ張って、日頃からストレスのはけ口を求めて彷徨い歩かないと落ち着かず日頃から「常識ない奴嫌い」って言われ続け、自分でもそれを復唱することで自分からも他人からも常識人になることが美徳と言い聞かされた。 気が付けば余裕のない日々を過ごす自分がいた。

「その他大勢」から抜け出そう

世間の常識や学校教育で教わったことを軸にして毎日を過ごしているとこうなるわけです。 これは自分の評価軸を自分ではなく他者に譲り渡した結果です。
TOKIOの宙船を聴くとハッとしませんか?
あ、俺、大して重要でない人に、「その他大勢」に自分のオールを預けてしまってたんだ・・・と。
批判を恐れない人、強い人、余裕のある人には「その他大勢では終われないんだッ!!」という気迫を感じます。人物としての大きさを感じます。
一人あっても前に進む姿は勇壮そのものです。
魅力や余裕、気品とは自分の頭で考える人、そして、自分という軸を確立した人だけが持てる特権なんですね。

だからこそ、オレが酷いオタクであっても、冷たい合理主義者のように見えたとしても、黒い京都人と言われたとしても彼女がちゃんとそばにいてくれるわけです。

おわりに

ネットというリアルでない空間であるがゆえに人は自動車に乗った時のような万能感を振りかざしてみたくなるのかもしれません。相手は自分のことなんて1mmも知らない前提ですし、自分だけの土俵を用意できます。人を相手にしてるって感覚が薄れがちな空間でのコミュニケーションをするために、そして。自分というものが儚いと自覚していて不安に毎日苛まれて不安定な人がそれを使う。そんな人がたくさんいる。
それが自然と炎上という名の市民裁判の場が出来る仕組みなのではないでしょうか。
欧米では価値観を押し付けるのではなく、議論も特別なディベートなどではなく日常における対話の一つです。「ああなるほど。こんな視点もあったわけか」と言う場です。
例えば英国だと、議論によって意見が衝突し、ヒートアップし過ぎた時は互いに空気を読みつつどちらかが「tea?」と言い、双方頭を冷やす場を積極的に設け、「去る時は気持ちよく」を心掛けるのです。

市民裁判で盛り上がるのではなく、「オレはオレでいいんだ。だからお前もお前でイーンダヨ!」と互いを認め合い、気持ちのいいコミニュケーションをどんな場においても心がけることのできる余裕のある魅力的な人物でありたいものですね。