夕方ごろから話題になっている「ニホニウム」の語感から急きょSSを書くことにしました。
キャラ、作品のつながり、バランス等に盛大な崩壊があってもおkなかたはこのままSSをお楽しみください♪
ダウトな人はブラウザバックするなり、実用系記事をお楽しみください♪
プロローグ
お疲れさまでした!!
もう日も落ち切った夕方5時。黄色い声が、校内の活動の終了を告げる。
まほ:エリカ、帰るぞ。
私はあこがれの先輩、西住まほ隊長の下で戦車道をやっている逸見エリカ。私自身は副隊長を務めている。
(ヴィイ・・・・)
隊長のと私のスマホが震え、ニュース速報を伝える。
まほ:・・・・・。
すべてはここから始まると、だれも予期することはなかった。
2050年。ハンパネー島から生還して10年か・・・
俺たちの世の中は2025年ごろから急速な変化を遂げた。
今でこそ、こうして私は妻と平和に、そしてちょっとデンジャラスに探偵業をやりながら暮らしている。
私は池仁田 洋(ちぢんだ よう)世界的に冒険家・作家・探偵として知られている。 ひとつ、私が冒険家として知られるきっかけになった事件のことを簡単に紹介しよう。
25年前、俺は冒険家になった。
今からさかのぼること20年
この事件に俺は巻き込まれることになる。
高校生のころから俺は探偵業を営んでいた。
いつもよく受けている、人探しの依頼だ。
奇妙だったのは同じ地域からやたら同じような人探しの案件が飛び込んできたという点だ。
事務的な対応を当時のアシを担当してくれていた成恵さんに任せて、俺は矢倍是学園へと足を運んだ。
ちょうど、校長からも失踪した生徒探しの案件を受託していたので、生活拠点などを用意していただき、内偵をすることになったのだ。
成恵さんには俺が捜査にあぐねていると感じたら現場に来て支援をしてくれ、と頼み、万が一に備えた。
結果は俺に冒険家の肩書きが載っているように実にとんでもない目にあったんだ。
某藤子不二雄作品に出てくる縮小装置の原型みたいなものを主犯格に使われたせいで俺はアリとほとんど変わらんサイズになり、命がけの冒険を強いられたんだ。
自慢じゃないが、でっかい女の子に食べられて死にそうになったのを命からがらで体内を通って脱出し、でっかくなったり小さくなったりしながら冒険を成し遂げ、依頼を完遂した。
報酬はすごく良かったけど正直・・・命がいくつあっても足りない。あれから何件か同様の事件を解決しては同じような目にあう繰り返しで、、、生命保険会社からも愛想を尽かされるほどだ。
こんな事件が起きるきっかけは2020年ごろから高まった科学女子ブームだったりする。
ちょうど、ニホニウムという物質が世に出たころから盛んに理系女子が増えた。 では、読者の諸君は2020年ごろの世界を味わってくれ。
俺はまた、女房を心配させながら長期の依頼を受けて、世界一不運なクリスマスを過ごすことになるんだろう・・・という感じだ。
隊長が変だ・・・
反応がない。 私の声に気づいたのはカップラーメンが出来上がるほどの時を置いてからだった。
まほ:あ、いや、なんでもない。
この日から、隊長は演習中も授業中も上の空で、よくうわごとをつぶやくようになった。
まほ:ニホニウムニホニウムニホニウムガアアナッテダナ・・・ツマリハ・・・フフフ・・・(ブツブツ………)はっ(;゚Д゚)!!?
驚きたいのはこっちですよ。 師範から厳しいご叱責でも?
まほ:あ、ああ、、、そんなところだ。。。
どうにも釈然としない。
そんな日々が一週間ほど続いた。
大洗の軍神
まほ:ニホニウムニホニウム・・・
再起動するにはまだ時間が必要なようだ。
隊長の分まで私に相談などが連日のように私の元へ舞い込む。 私のスマホはホットラインのようだった。
端末も三台目を導入しているほどである。 格安SIMの恩恵をこれほど味わうことは後にも先にもないだろう
ちょうどそんなことをぼやいているときに珍しい人物から通話アプリにメッセージが入る。
「エリカさん、いきなりのメッセ、ごめんなさい! おねえちゃん、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない」
そのあとひどく怒られてしまうのだが、、、どうやら戦車道をやめて科学部の活動に参加し、志望していた大学も推薦を蹴って東京大学を目指す、などと言っていたようだ。
私というものがありながら・・・と嫉妬の炎で学園艦に焼き討ちを仕掛けようかなどという考えが頭をよぎったちょうどその時、隊長の凛とした声が私を呼び止める。
ただ、、、隊長はパンツァージャケットではなく、なぜか白衣を着こんでいた・・・
「エリカ、お前も私の研究につきあえ。」とかのたまってきた。
白衣を着た隊長
第2第3のニホニウムを発見し、副隊長を釘付けにするような媚薬を開発する・・・のだとか。。。
私も言えた義理ではないのだろうが、シスコンやクレイジーサイコなんたらも大概にしてほしい。
結局私と隊長は袂を分かち、私は隊長職を引き継ぐことになった。
その頃他校でも・・・
相手してて気楽なのは継続とアンツィオくらいなものだ。大洗とやりあう時は元副隊長とやりあう時は悪夢を見ているようで、全く歯が立たないし・・・しかもモフモフが機能していなくても結果を出してくる元副隊長に嫉妬するばかりと来る。 いやな女だ。私は。。。
聖グロリアーナも統率を失い、弱小校と変わらないレベルにまで落ちた。
一方で時間が経つごとに元隊長の研究チームは目覚ましい成果を上げ、「女子高生が化学薬品会社を設立」と新聞を賑やかすまでに添う時間もかからなかった。。。
月日は流れた。
高3の夏に当たった私にとって大洗との最後公式試合で引き分け、青春らしい汗を流したのが私が戦車道らしい戦車道の試合をした最後の試合だったように思う。
今も私は洗車道を続けているわけで、大学の強化チームに所属した。
元隊長の会社の業績が上がるのに比例して、戦車道の世界も変わっていった。
電子兵器・化学兵器の使用がカギを握る用になっていったのだ。 おかげで私はガスマスクを身にまといながら戦車に乗っていたし、理系科目の勉強に猛進することを強いられた。
エピローグ
2回生ごろにはアンツィオが戦車道チームを解散し、料理専門学校へと姿を変えた。 私は今、元隊長の起こした会社で元副隊長ともとで仕事をしている。
3回生になるころには戦車道の世界に魅力を感じなくなっていってたし、就職しても世の中が世の中だけに悲惨なのは目に見えてたから。
西住副社長は社長にべったり。指揮ぶりこそ見事だけど・・・。
それからたいちょ・・・いや、社長自信がわが社の看板商品である媚薬の主成分であるミホニウムとマホニウムを発見して全世界に売り込みをかけている。
LGBTやギーク、VR中毒者からも評判は上々。 まもなく大井研究員がイツミウム(←社長が本人の反対を押し切って強引に名付けた)の存在を発表する。
世界は科学女子ブーム。 オーナーが出資している別の会社は物質転送技術の特許を申請中なんだとか・・・
技術系ビジネスが好況を見せ、わが社も私の生活も安泰・・・でも、これでよかったのだろうか・・・と頭を悩ませる次第である。
戦車道は乙女のたしなみ!科学道は戦車乗りのたしなみ!!だから、化学は乙女のたしなみ!!、だそうだ。笑えるだろう。
Fin
おわりに
最後まで読んでくれてありがとなのです!
オピニオンとか言いもの紹介とは全然違って悪戦苦闘したけど何とか完結させることができましたw