これまで礼賛されてきた苦行は無価値化する
バリピでもなく喪男でもなく、会いたくて震えるでもなくコミュ障でもないリア充オタク重オタクブロガーのとも提督です!
「日本企業だから」いい、外国企業は冷たい、外国企業はトロい、外国人は休み過ぎ、不真面目・・・となかなか散々な評価を日本以外の企業の人に下す日本人サラリーマンはとても多いです。
何だかステレオタイプ的で思慮に欠ける発言だな・・・と思って聞いてますが実際はどうなのでしょう。
[su_box title=”もくじ” style=”glass” box_color=”#000080″]【歴史・復習】ルックイーストって?
日本人は勤勉・西洋人はルーズという先入観
現実みようね(^_^;)
努力礼賛・社蓄礼賛から卒業しよう
おわりに
【歴史・復習】ルックイーストって?
マレーシア:日本に学ぼう! 日本:ウヒョー!!
1981年にマレーシア・マハティール政権の時に提唱された概念です。
当時のマレーシアは利己主義が過熱し、それによる非能率と怠慢が問題視・・・社会問題となっており、その他人種問題等の背景から日本と韓国の集団主義・勤労倫理・道徳観に学ぶべきだ、という概念・風潮・政策が生まれました。
政権は2003年まで続き、マレーシアの国民性を育て、荒廃した社会環境を改善した好例として日本では捉えられている・・・というのが、ルックイースト。
ですが、日本人は少し、こうした賛辞の声の上にあぐらをかき過ぎたのではないでしょうか?
日本人は勤勉・西洋人はルーズという先入観
自信が無いから藁にもすがりたい日本人
麻生財務相の著「とてつもない日本」に紹介されていたインドでの地下鉄工事のエピソードなんかは日本人の規範・規律の遵守意識が外国人と比較して優れており、それが仕事の早さや正確さに繋がっていて対外的な優位性たりえるのだということを書き、「卑下することは無いんだぞ!」と鼓舞する内容だったと記憶しています。
少し前に世間を騒がせた「とてつもない日本」みたいなテイストの日本礼賛番組と、世間の人の物言い、麻生さんの本が刊行された時の時代背景とを線で結ぶと日本人とは実に「操作されやすい羊」みたいだな、と思ってしまいます。
木偶人形としては有能でもそれ以外の役割になれないところがもの悲しさを禁じ得ないですね。
多くの日本人はセルフイメージの作り方と危機意識の持ち方を誤り、さらなる社畜社会にのめり込んではAIの台頭で職を失って無理心中を繰り返し、滅んでいくんだろうな・・・と思わざるを得ません。
AmazonやAppleの従業員が叩く生産量とトヨタの従業員が叩き出す価値の差は企業価値ランクを見るとルックイースト的な価値観にしがみつく危険の存在は火を見るより明らかなんです。
現実みようね(^_^;)
勤勉さなんて関係ねえ!結果こそすべてだ!
まず、アメリカのトップにして世界一。IT業界のトップはアップルコンピュータ。企業価値は797億ドル(以下、2017年5月末のデータに準拠)。
一方、日本のトップにして自動車製造業のトップ・トヨタ自動車で47位で163億ドル。
ランクにして46位ぶん、金額にして634億ドルのブ厚い壁が何を語りかけているのかを日本の社会人であるぼくらは聞きとる必要性が大いにあるんじゃないでしょうか?
少なくとも「昔ながらの価値観とかやり方に頑なにこだわってしまうのがよくない」くらいは小学生でも読み取れるんじゃないですか?
努力礼賛・社畜礼賛から卒業しよう
苦行には壁があり、限界が訪れる。
ぼくは、(ブラック飲食店や東京のブラック企業勤務を除いて)他の日本人に比べ、はるかに(作業量的な意味でのみ)「がんばって」います。
17時に仕事を終え帰るのが20時より後になっても、他のみんながテレビを見ている時間にぼくは本領を発揮します。 仕事から帰ってきてHPが減ってるのになぜそこまでできるのか。と聞かれることもしばしばありますが・・・
[speech_bubble type=”fb” subtype=”L1” icon=”tm.jpg” name=”てーとく”] 好きなことをしてるだけだよ Go Maniac![/speech_bubble]としか言えませんね。 それ以外に思い当たる言葉が見つかりません。
別に作業量を積むのが苦行である必要もなければ倫理観とか世間体にがんじがらめになる前提で考える必要などないのです。
ほとんどの人は、積んだ作業量だけ見てイメージで「頑張った」と賛え、プロセスが見えるものについては苦悶の表情や涙を浮かべてやってることを重視します。
大事なのはやった量の分エントロピーを差し引いた分くらいは成果が出てるかってこと。 その点ではぼくはまだまだ修行不足です。量的な部分ではなく、「質的な部分について」量を積みながら学ぶ必要があります。
おわりに
世の中の流れ→苦行と不毛からの解脱
AIに存在をとってかわられる高額報酬の職業として銀行員が挙げられることも多いですよね。
ざっと調べたところ銀行員の業務はかなり不毛に満ち満ちており「苦行」とイコールで結んでも言い過ぎではないでしょう。
「銀行員 楽しみ」とか「銀行員 楽しい」ってググってみても苦労話しか転がってないですしね(^_^;)
[su_box title=”参考にしたwebページ” style=”glass” box_color=”#000080″]- http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49891?page=4
- http://howaboutbankbyteddy.seesaa.net/article/440371583.html
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1254941077
AIにはヒューマンエラーが無いため「1円でも勘定が合わないと帰れない」を防止できるし、行員が「帰れない」ためだけに浪費されていく電気代や余計な手当を払わずに済む上、人件費と業務に必要とする面積まで圧縮してくれる存在があれば、銀行経営者としてはこれほど嬉しい魔法のツールは無いでしょうね。
個人・・・いや、人間のがんばりは技術革新が起こればこのようにたった一つのシステム以下の価値になり果てる時代なのです。
「苦行」だから仕事として存在している、人件費が高い、ヒューマンエラーによって膨大な被害やムダが発生するものから順に仕事にならなくなっていき、抗い切れない並となって人類に迫ってきます。
過度の苦行礼賛にすがる価値観があるなら光の価値で捨てないと生き残れない世の中なのです。
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