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【阪急・小林一三】「未価値を価値に変える」という人の生きる道

2017/11/13

マルーン色の奇跡の軌跡は何を伝えるのだろう。

不安定な雇用、家庭内の不穏化、無謀な子育て計画など、未来を見ていない人々が湯水のように不良債権を発行してる現代。

労働万能説という死に体の体制護持のためにぼくらは本当にそれを「ただ我慢する」だけでいいのでしょうか?

歴史を学ぶことで、もしかするとぼくらはそんな苦しみを価値にすら変えることができるかもしれません。

無価値だと言われて低賃金長時間労働に甘んじるぼくらが苦境を脱するヒントが過去に眠っているかもしれません。

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阪急の小林が作った生活文化という需要

35年ローンも登場した時はすごいシステムだった

イケハヤさんは少し前によく「35年ローンとかバカスwww」なんてことをブログやツイートで発信されていました。

住宅ローンに対するとらえ方についてはどちらかと言えばイケハヤさん寄りですが、それは35年ローンが今という時代にそぐわなかったからというだけのこと。

昭和一ケタ代に電鉄経営文化の一つとして登場した時のスゴさまでは否定するものではありません。

何がそんなにすごいんだよ?

サラリーマンというシステムが軌道に乗り始めた昭和一桁台の頃、35年ローンの存在は革命的存在でした。

当時は安い借家の家賃と同じだけの料金を月払いで阪急に返納し、一定期間後にそこは自分の家になるという触れ込みは関西に衝撃を与えました。

小林率いる阪急は住宅ローンを「発明」したのです。

住宅ローンの革命的なポイントは借家住まいと持ち家の垣根をボーダーレスにしたことにあります。

コスト面では当時のユーザー有利で同じ費用をエンドレスに払い続ける借家とは違い「終わりがあった」のです。

ユーザー有利な環境を鉄道発展のために作った

住宅ローンを作る前の阪急は大阪府北部を走る「田舎鉄道」にすぎませんでした。

田んぼの真ん中を走る空気輸送車です。

小林は田んぼだった豊中・池田に「住宅街」を造営することで「需要を0から作った」のです。

需要を作り、一定収入を上げる路線を作った小林は消費単価の拡大を狙います。

 

終着駅に百貨店と名物食堂

阪急うめだは鉄道会社=百貨店の元祖

実は、終着駅・ターミナルに百貨店を置くスタイルは阪急が作った文化。

創業時の目玉は最上階の大食堂です。

見晴らしの良さも評判でしたが当時はまだ珍しかったビフテキやシチューを相場より安く提供していたことでも有名です。

例えば、当時高級品だったカレーなどは東京でさらなる高級化が進むハイカラ食で80~50銭(今の4900~3062円相当※概算)程がするのが当たり前でした。

ところが阪急は25銭で当時の中村屋や資生堂パーラーに負けないクオリティのカレーを50%以上のプライスoffで提供。

大阪市内自体も割安提供でビフテキなどの洋食は30銭だったので周辺の店より更に16%ほど安く他のものも食べられたんです。

平成28年の係数/昭和4年の係数=倍率=x
1銭=1/10円
x/10=現在の1円を昭和の銭に換算した場合の数値
計算式の出展国立国会図書館公式FAQhttps://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/

X=658.2/1.075=約612.3
当時の1銭=現在の61.23円

大食堂は瞬く間に話題となり、人気を博しました。(カレーを国民食にするのにもついでに一役買った)

しかも、コーヒーまでもがついてくると言う気前の良さは特に好評だったようです。

 

小林が電鉄百貨店をツクった背景

宅地開発もそうですが、百貨店など単体の売上でなく、あくまで電鉄の経常利益アップを目的とした策だったからこそ打ち出せた一手です。

鷹の目(マクロ)視点大正義ですね。

通勤客からの安定した利用を確保した阪急であったものの平日昼間(コアタイム=サラリーマンの勤務時間帯)の間、阪急は空気輸送電車に逆戻りしてました。

通常ならばコアタイムは1時間に1本などで電力消費削減なんかを考えてしまいそうですが小林は違いました。

小林一三
そうだ、主婦層にも乗ってもらおう

この発想で彼はコアタイム中の主婦に「出かける理由」を作り「主婦文化」という「需要」をまた0から作りだしたのです。

 

マクドナルドよりも先に百貨店で打ち出した次世代マーケティング

【漢(おとこ)メシ!】マクドで1000円のセットを頼んでみた結果mmmm

アメリカのハッピーセットは1979年。先取りしていた「大きくなったら家族を連れてやってくる」戦略

5銭+居座りによる回転率悪化というサイゼリヤのドリンクバー居座り問題と類似した問題が昭和初期にも起こっていたのです。

その名もソーライス問題。

ライスだけを注文し、テーブルの上に据え付けてあるウスターソースをぶっかけて5銭(=現在の306円相当)で済ませるのが学生を中心に流行。

通常なら売上げと回転率ダウンを阻止するために現場が最初にとった「ライスのみ禁止」で対応しますよね?

サイゼリヤも勉強禁止令を打ち出してますし、似たような利用をする店内でのア×ウェイ(類似事業者を含む)勧誘を禁止する規則も施行しています。

小林は何とソーライス組を厚遇!

昭和4年は1929年。
マクドナルドのハッピーセットは1979年。

小林一三は次世代戦略マーケティングをマクドナルドより50年早く手掛けていたことになります。

そう、彼はソーライス組を厚遇し、しかも福神漬けまでサービスしたのです。

理由は「彼らが大人になって裕福になれば家族をここに連れて来てくれる」

ソーライス組の中には後に関西の政財界で名を挙げた人物も結構いたんだとか。

しかも、ソーライスで飢えをしのいだ人が小林の読み通り本当に固定客となったという。

その上、彼らはソーライスを懐かしむ意味で注文し、高額なチップを添えて店を後にする人もいたんだとか。

てーとく
読みが神がかり過ぎてて怖い・・・!!

0から需要を起こし、福利で回収する達人:阪急の小林一三

ブルーオーシャンすら「開拓する」精神

これがどの規模・分野の産業にどのような形で携わっていこうと貴重な資質になる物の見方なのは間違いありません。

特に、思考停止人間だらけになってしまった日本では珍重される才覚です(同じだけ初期は白眼視される→理由

空気輸送の田舎鉄道を満員にするために必要なことはすべて小林がやってきたことに答えがあるのではないでしょうか。

価値を作った人:小嶋光信(両備グループ会長)

近似例と思う人物をもう一人挙げたい。

岡山の名門として名高い両備グループの小嶋会長です。

和歌山電気鐡道を立て直した敏腕経営者でもあり、「駅長たま」伝説を作った人としても知られています。

元々は貴志駅に居ついていただけの野良猫だったたまを看板(電鉄の救世主)として担いだのが小嶋会長でした。

当時の猫駅長は斬新さのある話題を呼び、世界各地からたま駅長を見に人が詰めかけました。

鉄道収入だけでなく、写真集やグッズ収入と言った形で大きな雑収入も手にしたし、何より和歌山県そのものを活性化させたのです。

できそうでなかなかできない「未価値から価値を生む」

未価値だった野良猫、空気輸送の沿線。

模倣だけなら誰でもできることかもしれません。(いろいろ理由つけてやらない人も多いけど)

「俺でもできるわ!そんなこと!!」と、人がやった後に叫ぶオサーンも多いです。

では、価値とは何なのでしょうか?
小林一三らと吠えてるだけのオッサンらとは何が違うのでしょうか?
未価値から価値を生む本質とは何なのでしょうか?

常識に従うのではなく「みんなが従う常識を作る」と言う目線で世界を見ていたと言う点が一番大きなポイントではないでしょうか。

オッサンらが観ているのは「やったこと(例:たまの駅長任命)」という戦術ですが、小林や小嶋は戦略で物を見て戦略で物事を動かしていたのです。

既存の価値・常識ではなくその上位互換を渇望して物を見ないと新常識を作るレベル戦略というものは描けません。

むしろ、既存か完全新規かなんてこだわりも捨てて既存のもの同士を凡人とは違った発想でわれ先にとクロスオーバーさせることもあります。

価値の本質とは何かまでを語ると哲学的内容をはらみながら非常に長々と書かなくてはいけなくなるでしょう。

この時点でわかるたった一つのことを示すならば「価値とは洞察力・観察眼・戦略眼というものに必ず裏打ちされているもの」だということです。

 

おわりに

遠大とまでは言わなくていいけど何年か先くらいは見たいものだ

多くの日本人はあまりに場当たり的なポイントばかり見るようになりました。

日本人が昔から「優れた下士官・兵ではあっても指揮官はカス揃い」と世界から揶揄されてきたし、その点ばかりを極め過ぎたのかもしれません。

システムに組み込まれることばかり極める中ではじき出された「考えることに長けた」「システム外まで見えてしまう」人種による弱点補強を考えていい時期に来ているのかもしれません。

2017年現在、老朽化するばかりのシステムへ従属するのに特化された人間は過剰生産されています。

労働万能説を前提とした公教育システムも時代への対応がお世辞にも追いついているとは言えない状況です。

労働万能説と付随した文化の崩壊とそれに伴う大衆の老害・オワコン化はガムテ補修で運用されていた末期色の国鉄車によく似ています。

ぼくもまた用意されたブルーオーシャンに乗っかる次元の向こう側へ行きたい。

まずは貧困から逃げきるのが先ですけどね☆

すぽんさーどりんく


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