ノルマ万能説は20世紀に欠陥が特定されてるのに何でやめられへんの?

歴史に学べない学習能力が崩壊した人類なんて人類じゃないよなw

ノルマが厳しい。
実に前時代的で末期的な嘆きだとは思いませんか?

歴史オタクのぼくは思います

今回は戦後中ソ史から読み解くノルマの欠陥についてのお話になります。

ぼくは思う。
歴史に学んでこそ人間であり、学習能力が正しく機能した知的生命体なのであると!

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ノルマは万能ではない

才能や意欲を無視した押しつけの数字

「達成したらご褒美あげるけど、達成しなかったら爪を剥いでもらうからね」という典型的なアメムチシステム。

課す側の人間は数字だけが欲しいし、マイナスだす穀潰しは廃棄処分したいからこういうアメムチを考えるのはある意味当然の話。

リアルな話、数字を上げると言うのはノルマの仕組みほど単純ではありません。

そもそも人間は生き物であり、不確定要素の塊です

電話をかけた量や走行距離、などの作業量からはじき出せる金額も才能や体調によって大きく前後します。

 

ノルマが起こしたソ連崩壊

Mausやティーガーを作った技術大国を倒した国の終末

国家による不当な労働者への搾取と呼ばれてもぐうの音も出ないほど国民に過大なノルマを課していた旧ソヴィエト連邦は90年代初頭に崩壊しました。

社会主義大国として独ソ戦を勝ち抜き、東側の長を務めた国を倒したのはそのノルマだったのです。

計画的な成長を予定調和のうちに遂げ、アメリカを出し抜くために計画されたノルマはどうして逆に「トドメ」をさしてしまったのでしょう?

「ノルマ」と「どう足掻いても絶望」という状況が化学反応を起こすと、意図的な数字のごまかしという現象が発生します。

営業用語で言えば「から揚げ」です。

ありもしない数字が報告書の上だけで踊っていて実際は嘘八百。

それがいち地方のみならず、ソヴィエト全土で発生し、計画と実体が大きくかけ離れた末、ごまかしに気付かぬまま失意のうちににソ連は崩壊したのです。

[su_box title=”まとめ” style=”glass” box_color=”#000080″] ノルマが課題すぎるとうその報告を受け取ることになる
なお、綱紀粛正では直らない上、厳しすぎる場合は逃散も発生する
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【中国よ、お前もか!?】ノルマ依存の「大躍進政策」

【近代中国史】中国撤退とビットコイン急落から占う仮想通貨の今後

毛沢東が自己批判して自らの政治人生に幕を引くレベルの惨事

ソヴィエトの終焉と並走したもう一つの惨事が中国で毛沢東が始動した「大躍進政策」

ノルマを過大信仰したのはソ連の人間だけではなかったのです。

内容はいたってシンプルで、未熟な技術力や設備不足を人力でカバーし、機械文明や電気が行き届いた国より価値の高いものを多く量産するというトンデモ計画。

歴史的建造物が資材不足の名のもとに次々と解体され、木材は必要以上に伐採され、石炭も浪費した上に粗悪品しか生産できないと言う状況下で。

鉄製品や構造物を解体してクズ鉄を作るなどの本末転倒も起こり、過大ノルマは国家国民が一丸となって行った自傷行為そのものとなったのです。

クソゲーどころかスタート時点でバグゲーだった、というわけですね。

工業的浪費だけではなく、農業・自然の面にも徹底指導が入り、中国は未曽有の暗黒時代を迎えました。

まず、ハエ・蚊・ネズミ・スズメの駆除を指示した結果から。

40万羽/ペースでスズメが除かれ、ハエや蚊、イナゴといった農業害虫を食べるスズメが除かれたことで農業生産は農業害虫によって大損害を受けました。

次に、ノルマ万能説の名のもとに度を超えた密植と技術力無視で矢継ぎ早に作られた灌漑設備が動作不良を起こすなどの事故も多発し大凶作を招きすらしました。

ノルマとセットの信賞必罰も盛んであり、各地区の共産党支部は管区の住民に厳しく当たり、それでも目標未達の場合は虚偽の報告を本部に送ったという。

その結果、中華人民共和国の崩壊こそなかったものの国力は根底から揺らぎ、毛沢東は失脚。

4000万人規模の餓死者を出し、自慢の人海戦術も使えないほどボロボロになったのだとか。

[su_box title=”まとめ” style=”glass” box_color=”#000080″] ノルマが過大である場合、から揚げが増え、増益どころか大損害を被ることを歴史は証明した
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ニッポンの自爆営業【過大ノルマと爆買わせ】

【料理男子オピニオン】コンビニから季節商品を駆逐すべきだろ!

「いのちは捨てるもの」和製大躍進政策は企業単位ではまだまだ常識

大躍進政策の血脈はこの日本でしぶとく生き残っていました。

コンビニ業界とブラック起業だ。

コンビニの場合はトカゲのしっぽ切りがしっかりできる体制になっているのですが、ブラック企業は毛沢東と大して変わらない場合が多い。

彼らは若者を浪費し尽くしたら次は高齢層を食いつぶし、病院と保険基金をパンクさせ、労働者階級すべてを食いつぶすまで毒牙を振るうのをやめられないのです。

ちな、東芝の粉飾決算も、毛沢東と変わらない杜撰なものでした。

[su_box title=”まとめ” style=”glass” box_color=”#000080″] ノルマ至上主義的なものの見方は学習能力が無さすぎる
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コンビニ業界の闇が巧妙すぎてgkbr

コンビニ本部はロクな儲けが無くてもたくさんの店から上納金が手に入るので、売り上げの下げに強い。

売上げの下げ分のダメージは全てオーナーがダメコンになってくれるシステムで運営されているから。

コンビニオーナーが季節商品を過大に仕入れてしまうのも、コンビニ本部の利潤追求の為。

既存のコンビニオーナーをダメコンにして何割かが再起不能になっても本部には傷一つつかない仕組みだからこそできる大胆かつ暴力的な戦術とも言えますね。

オーナーという資材の食いつぶしであることには変わりないので、オーナー候補者の枯渇が発生した場合この戦術は使えなくなります。

 

おわりに

【歴史に学ぶ】敗戦から何も学ばない日本人はオワコンでしかないンゴ

21世紀は「持続可能性」の時代

貯金や資材、市街、国民私財の搾取や食いつぶしを前提とする戦術の欠陥は1950年代~90年代の社会主義大国によって証明されました。

大躍進政策の結末を日本の企業運営者たちはもう一度顧みる必要があるでしょう。
温故知新です!

すでに東芝は歴史を繰り返してますからね。

それでも、問題の先送りを日本企業はやめることができません。
学習能力に乏しい人種といっても差し支えがないほど日本人は歴史に学んでいないので。

願ったところで薬物中毒者に薬物をやめろと言うくらいに無意味でしょうが、20世紀の常識万能説という幻想から目覚めて頂きたいものですね。

すぽんさーどりんく


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